人という矛盾

命は平等だ

すべては平等だ

皆命あるものは等しい

私の小さい頃

祖母が亡くなった

とてもとても悲しかった

祖母が居なくなっても

祖母の椅子がある

祖母の部屋がある

染み付いていて

ときどきまた悲しくなる

私は小さい頃

庭にあった蟻の巣を水で埋めた

数えたこともない蟻が

死んでいった

私はそれを悲しまない

しばらくして

また蟻の巣ができた

残像に悲しむこともない

一緒

明日の話が怖くてできない

昨日のことは振り返りたくない

なら君の

今を教えて

感じたことを

少しずつ

重なっちゃっても良いよ

わけわからなくてもいい

だけど
ゆっくり
少しずつ

僕はただ一緒に居て

君の目の前に居て

望むなら隣に行く

手を重ねる

抱き締める

ただひたすら耳を傾ける

一緒にいる

ゆっくり

ゆっくり
息をして

今の君のことを僕に話して

たぶん

知ってる人も

知らない人も

命で


好きな人がいる

嫌いな人がいる

それが生きるで


確実じゃないけど

明日があって

考えて考えて

後悔する

のが人間

だと思う

じぶんにじしんがないときは

何もしてないのに

お腹は空くし

もよおすし

体は汚れる

耐えず生きる作業を
続けている体を
思い知るとき

着実に
それにむかって居るんだ
と思い知るとき

結局は自信や欲や
やらなきゃならない。は
そう言う真実を
誤魔化すために
あるんじゃないかと
思ってしまうとき

皮肉なとき。

セキセツ。

しんしん。

はたはた。

しんしん。

しんしん。

はたはた。

さくさく

さくさく


ぼた


ばたたっ。


しんしん。